サワラの幽庵焼き、というとなんだか難しいそうに聞こえるのですが
実際にやる事と言えば、漬けて焼くだけなのでとても簡単なのです
サワラは魚に春、と書きますが、実は冬が一番美味しい魚です
脂の乗ったサワラの身は白っぽくなり何にしても美味しくいただけます
こちらの写真は皮を剥いでいますがサワラです
サワラを塩こうじに漬けると…
ところで、サワラを塩こうじにつけるとどうなると思いますか?
塩こうじの量はサワラの重さの10%がちょうど良い感じに仕上がります
重さをわざわざ測りたくない時に私が目安にしているのは
魚の切り身2つに対して塩こうじ大サジ1を目安にしています
切り身の大きさで、多くしたり少なくしたりします
漬ける時間は?
時間がない場合は30分でも1時間でも良いと思いますが、やはり一日以上はつけたほうが美味しくなりますよ。
私はは塩こうじにつけて4日目のサワラが味が染みて一番好きです
後は焼くだけですので、サワラを買ってきたらとりあえず塩こうじに漬けて保存しておけば、おかずのない時にでもサッと焼いて出せるのでとても便利です
塩こうじに漬けるとどんな味になる?
サワラを塩こうじに漬けると、塩だけで焼いた時よりも旨味が溢れて味噌漬けの様な味わいになります。味噌漬けとは全く違いますがとにかく旨味が凄いです。
そして声を大にして言いたいのは
脂のないサワラでも塩こうじにつければ美味しく仕上がるということです
脂のないサワラを普通に塩で焼いても美味しくありませんが、塩こうじではパサつく事なくしっとりと焼きあがるのです
ですから脂があっても、なくても美味しく食べるには塩こうじにつけるのが一番です
おせちにも大活躍のサワラの麹づけ
私は毎年おせちを作るのですが、その時に入れる魚の焼き物にサワラの塩こうじ漬けを入れていました。サワラが安い今の時期に購入して塩こうじに漬けてきっちりと冷凍しておけば、味の落ちも無く正月に美味しくいただけます
今回は幽庵焼きの様に仕上げたかったので調味液を作って漬けてみました
幽庵焼きの調味料
酒 大3
みりん 大7
塩こうじ 大3
ゆず 1個
この調味液でサワラ7〜8枚くらいは使えます
作り方は
•サワラの切り身かブロックを買ってきて調味液に漬けます
•1日以上漬けます


•フライパンに油を少し敷いて弱火で焼きます
魚の周りが白くなってきたら身を見てほどよい焦げ目が付いていたら裏返します
•裏返して2分くらいで焼き上がり
焼く時に気をつけたい事
•塩こうじに漬けると焦げやすくなるので弱火で焼く
•塩こうじがついている部分は特に焦げやすいので気になれば拭いてから焼くと良いです
•漬ける時間はやはり1日以上置いたほうが美味しくなります
こちらも4日置いたものですが、味がしみていて美味しかったです
味はというと
幽庵焼きそのものです!
むしろいつも作る幽庵焼きよりも美味しく感じます
やはり、麹がサワラを美味しくしてくれているのだと思います
付け合わせにも
今の時期、本当はカブの酢漬けなどが良いのでしょうが、野菜の直売所に新鮮なキュウリがあったので購入して塩こうじに漬けました
この、塩こうじに漬けただけの野菜のうまいこと!
塩こうじの量は野菜の10%です、後は昆布を多めに入れてタカノツメを入れて揉んでおくだけ
旨味調味料を入れていないのに、旨味たっぷりの優しい味です
このキュウリも4日目ですが、相変わらず美味しいままです。